保育士や幼稚園教諭の方のスキルアップ資格としても注目を集めている、チャイルドコーチング。子どもが自発的に考え・学び・行動できる環境づくりのサポートをするのが役割です。
チャイルドコーチングの資格について、詳しく見てみましょう。
一般財団法人・日本能力開発推進協会(JADP)が主催する試験に合格することで、「子供の潜在能力を引き出す技術を持つ」ことを証明する資格が与えられます。
試験は、協会が指定する教育機関が実施する養成講座・訓練の、全カリキュラムを修了した人が受けることができます。取得までにかかる期間は約4ヵ月、試験は随時実施されており、在宅で受験できるシステムとなっています。
子どものストレスや心の病が深刻化する現代、チャイルドコーチングの役割は学校・企業・自治体と幅広くなってきています。
学校生活や人間関係、家庭での悩みなど、子どもには大人がなかなか気づけない悩みがたくさんあり、子どもによっては強いストレスにさらされていることもあります。
症状が深刻化する前に原因を解明し、取り除くことが必要なのです。チャイルドコーチング単体の資格でも就業はできますが、保育士、幼稚園・小学校教諭、カウンセラーとして活躍している人のスキルアップとしても注目されている資格です。資格を持つと、以下のような施設で働くことが可能となります。
チャイルドコーチングに向いている人
幅広い視野と注意力、忍耐力のある人が向いているとされます。コーチング技術で重要となるのは、「聴く・質問する・承認する」の3点。しかし、こちらから無理やり子どもの意見を聞き出すのではなく、自ら考え問題を解決していく力を伸ばしてあげることが大切です。
子ども1人1人によって対応の仕方も違ってきますから、指導がマニュアル通りに進むとは限りません。子どもの表情や言葉の細かい部分に注目し、変化を見落とさず、じっくり1人1人と向き合う姿勢が大切です。
まず、チャイルドコーチングは民間資格、保育士は国家資格となります。保育士と違って子どもを預かり保育するのではなく、話を聞いて子どもの成長を促すカウンセラーのような役割を担います。
対象とする子どもの年齢も、幼児~高校生と広めなのも大きな違いですね。
また子供との向き合い方も、保育士とは異なります。保育士は、複数の子どもと生活し、集団を通して社会性や生活習慣を身につけるのが仕事となります。
一方チャイルドコーチングは、子ども1人1人の性格や個性に合わせて潜在能力を伸ばしてくスペシャリストなのです。