保育士養成学校を出なくても、年1回行われる保育士試験に合格すれば保育士の資格を取得することができます。ただし、誰でも受験できるワケではなく、受験資格が設けられています。
以下のいずれかに該当しない場合は、試験を受けることができないので注意が必要です。
受験資格にはいろいろな条件がありますが、条件に該当しない人であっても、実務経験を重ねることで保育士の試験を受けることができます。
児童福祉法に基づいて設立された認可施設での実務経験が原則2年以上必要となります。ただし、2年働けばいいのではなく、1日6時間以上かつ1ヵ月に20日以上という条件があります。
勤務先が保育士試験受験資格認定基準となっているかどうかは、勤務先または各都道府県に問い合わせて確認しておきましょう。
認可施設には、助産施設・乳児院・母子生活支援施設・保育所・児童厚生施設・児童養護施設・障害児入所施設・児童発達支援センター・情緒障害児短期治療施設・児童自立支援施設・児童家庭支援センターなどがあります。
また、以前は無認可保育所での実務経験は認められていませんでしたが、平成24年4月から保育士試験受験資格認定基準となりました。
ただし、「都道府県等に届出を行い、都道府県等の定める認可外保育施設の指導監督基準による指導監督対象となっている認可外保育施設」となっていることが条件なので、無認可保育所で実務経験を積む場合も、対象施設となっているかどうかきちんと確認しておきましょう。
最後に、「卒業見込み」「単位修得見込み」について。大学や短大では「卒業見込み」「単位修得見込み」でも受験ができ、合格すれば保育士の資格を得ることができます。
しかし、万が一合格した年度中に卒業できない、在学2年に満たない、62単位以上取得できないなどという場合は合格が無効となります。こちらも気をつけて下さいね。