大学や短大、専門学校に通うことなく、保育士資格をとる方法として、通信教育や独学で勉強し、自力で保育士試験に合格する道を解説していきます。
保育士養成学校に通わなくても、通信教育を利用して保育士の資格を取得することもできます。通学しなくてもいいので時間に融通が利くため、社会人や主婦の人でも気軽に受講することが可能です。
修了後は年に1回行われる保育士資格の国家試験を受験し、合格する必要があります。
保育士の国家試験は筆記試験と実技があり、筆記を全科目クリアした人だけが実技試験へ進めます。
ちなみに、保育士試験は科目ごとの合格を3年間持ち越すことが可能。1年目で8課目中6科目合格すれば、翌年は残りの2科目の試験を受ければいいことになります。しかし、試験は年に1回しかないため、モチベー ションや知識のレベルを保持するのがやや難しくなります。
メリット
デメリット
通信教育では、テキストやDVD、CDなどを使った勉強が主流。
添削による指導などもあり、段階ごとに必要な知識をきちんと身につけることができます。テキストは、1人でも取り組みやすいよう、押さえるべきポイントが分かりやすく解説されていることが多いです。
学習中に出てきた疑問や質問は、メールや電話、FAXを使って専門の講師にするスタイル。時間帯によってはすぐに回答を得られませんが、確実に返って来るのでぜひ利用したいシステムです。
また、講座によっては受講生同士のコミュニケーションの場を設けているところもあるようです。修了後は、国家試験対策の情報や、就職に関するサポートも受けられます。
5~10万ほどと、養成学校に比べてだいぶ割安。テキスト代の追加などもありませんので、余分な費用がかかる心配もありません。
条件を満たせば、受講料の20%が返金される教育訓練給付制度も受けられます(上限10万円)。ただし、給付制度が受けられるのは厚生労働省の指定を受けている講座のみになるので、注意しましょう。
養成学校や通信教育を使わず、市販のテキストやDVDなどを使って独学で保育士資格を取る方法もあります。勉強後は、年1回行われる保育士資格の国家試験を受け、合格することで保育士になることができます。
メリット
デメリット
独学でも通学でも学ぶ基礎知識は変わりませんが、児童福祉や保育実習理論など、10科目を1人で勉強していくのはなかなか困難です。
しっかりスケジュールを管理して勉強を進める姿勢と、モチベーションを高く保つことが合格への近道となります。
また、国家試験で筆記に合格した後に行われる実技の試験対策も必要です。実技は、音楽・絵画制作・言語のうち2つを選択して受験。音楽はピアノやギター等を用いた弾き歌い、絵画制作は課題に沿った絵を制作、言語は各自で用意した童話などを3分口演、となっています。
得意分野がある人は良いですが、そうでない人は実技の勉強も同時に進める必要が出て来ます。